▼目次
1. インビザライン矯正の痛みの原因と期間を解説
インビザライン矯正は、透明なマウスピース型の装置を使用して矯正を行う方法です。
目立たず矯正を行えるため多くの患者さんに人気の矯正方法となっています。
しかし、矯正というと「痛い」というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
今回は、インビザライン矯正は「痛いのか?」「痛い際の対処法」について詳しく解説します。
インビザライン矯正による痛みには大きく2つの原因があります。
①歯の圧迫
インビザライン矯正は、通常のワイヤー矯正と比較すると痛みが少ないと言われていますが、感じ方には個人差があります。
インビザライン矯正で痛みが出るタイミングは、装置を初めて装着するタイミング際や新しいマウスピースに交換するタイミングです。痛みの持続期間は、2~3日程度です。
特にマウスピースを装着した数日は、歯が動かされることで圧力を感じ、それが痛みとして表れることが多いです。
しかし、この痛みは徐々に慣れてくるため、次第に和らいでいくことがほとんどです。
②口内炎
マウスピースの着脱時に傷がついたり、アタッチメントの突起部分が粘膜に当たったりすることで口内炎になり、痛みを感じることがあります。
通常の口内炎は、2週間程度で治ります。マウスピースのふちが口腔内に当たって痛みを感じることもあり、その場合は歯科医師に相談し、マウスピースのふちを調整してもらうことで痛みを軽減することができます。なかなか治らない場合は歯科医師にご相談ください。
このようにマウスピース矯正で痛みが出ることはありますが、多くの場合、短期間で和らいでいきます。とはいえ、異常な強い痛みや長期間続く痛みがある場合は、必ず歯科医院に相談してください。
2. インビザライン矯正中の痛みへの対処法
特にインビザライン矯正を検討中の方は痛みへの対処法があるかどうか気になるかもしれません。
ここではインビザライン矯正中の痛みへの対処法について説明します。
①適切に着脱を行う
マウスピースを装着する際、ゆっくりと正しい位置に装着することが重要です。無理に装着すると不必要な痛みが生じることがあります。
➁痛みが出たら痛み止めを使用
痛み止めを使用することで、一時的に痛みを緩和することができます。使用する際は、必ず適量を服用してください。
➂柔らかい食べ物を食べる
マウスピースを交換した日から数日間は、柔らかい食べ物を中心に摂取することで、歯にかかる負担を減らし痛みを軽減することができます。
前述の通り、痛みに慣れるまでの期間は短期間である場合がほとんどです。これらの対処法とインビザライン矯正のメリットを比較して最適な選択をしましょう。
3. インビザライン治療を途中でやめてしまうリスクとは?
インビザライン矯正の痛みが原因で治療を途中でやめたくなる方もいるかもしれません。
ただし、インビザライン矯正を途中でやめてしまうにはリスクも存在します。
①後戻りしてしまう
インビザライン矯正を途中でやめると、歯が元の位置に戻ろうとする「後戻り」が発生します。矯正治療は、歯を新しい位置に移動させるだけでなく、その位置を安定させるための期間が必要です。この期間中に矯正治療を中断すると、歯が再び不正な位置に戻ってしまいます。後戻りが進行すると、再度矯正をやり直す必要が生じ、余計な時間と費用がかかることになります。
➁嚙み合わせが悪くなり体に影響が出る
インビザライン矯正を途中でやめると、嚙み合わせが不完全な状態で止まってしまうことがあります。嚙み合わせが悪くなると、歯や顎に過度な負担がかかり、頭痛、肩こり、顎関節症などの身体的な問題を引き起こす可能性があります。また、嚙み合わせの悪さは消化器系にも影響を及ぼし、食べ物をしっかり噛むことができなくなることで、消化不良や胃腸の不調を引き起こすこともあります。
➂再開した場合の矯正期間の長期化
インビザライン矯正を途中でやめた後に再開する場合、噛み合わせが変わっている可能性も高く、再度検査が必要です。その分、治療期間は長引くことになります。また、再開時に新たなマウスピースの作成が必要になることもあり、追加費用が発生するリスクも考えられます。治療期間が延びることでモチベーションが低下し、再度の中断や治療放棄のリスクも高まるかもしれません。
インビザライン矯正は、計画通りに治療を完了することが最も重要です。途中でやめてしまうことで、歯の後戻りや嚙み合わせの問題、治療期間の延長など、さまざまなリスクが発生する可能性があります。治療を始めたからには、最後までしっかりと続けることが、健康で美しい歯並びを手に入れるための鍵です。何か不安や疑問がある場合は、必ず担当の歯科医師に相談しましょう。
4. インビザライン矯正を続けると得られるもの
インビザライン矯正を途中でやめることのリスクについてお伝えしましたが、最後に、治療を続けることで得られるメリットについてもお伝えしたいと思います。
①美しい歯並びと自信
インビザライン矯正を完了することで、見た目が美しいだけでなく、しっかりと機能する歯並びを手に入れることができます。整った歯並びは、笑顔に自信を持たせ、他人とのコミュニケーションをより円滑にします。自信に満ちた笑顔は、社会的な成功や人間関係の向上にもつながるでしょう。
➁健康的な噛み合わせと全身の健康
インビザライン矯正治療を最後まで続けることで、適切な嚙み合わせを実現し、しっかりと咀嚼がしやすくなります。これにより、消化機能が向上し、全身の健康にも良い影響を与えます。また、正しい嚙み合わせは、顎関節の健康を保ち、肩こりや頭痛といった身体的な不調を予防することにも役立ちます。
➂維持される歯の健康
インビザライン矯正を完了することで、歯と歯の間に適切なスペースが生まれ、ブラッシングやフロスがしやすくなります。これにより、むし歯や歯周病のリスクが減少し、長期的に歯の健康を維持することができます。また、歯並びが整うことで、将来的な歯の損傷や摩耗のリスクも軽減されます。
このように、インビザライン矯正を続けることで得られるメリットは、長期的な健康と美しさに大きく影響します。治療の途中に痛みなどで困難を感じることがあるかもしれませんが、その先に待っている明るい未来を思い描きながら、ぜひ最後まで続けてください。最終的に、あなたの努力は素晴らしい結果として表れることでしょう。
何か心配なことがあれば、担当の歯科医師と相談し、適切なサポートを受けながら治療を進めていきましょう。
青山フジタデンタルクリニックでは、皆さんの健康と美しい笑顔を手に入れるための道のりをしっかりとサポートしていきます。
監修:フジタデンタルクリニック
院長 藤田晃大