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インビザライン

インビザライン矯正の治療期間と影響する要因は?治療の流れも解説

▼目次

 
インビザライン矯正は、目立ちにくい透明なマウスピースを使った矯正治療法として、多くの方に選ばれています。しかし、治療期間がどれくらいかかるのか、そしてその期間に影響する要因について気になる方も多いのではないでしょうか。今回は、インビザライン矯正の治療期間やその流れ、治療期間に影響を与える要因について詳しく解説します。
 

1. インビザライン矯正の治療期間

インビザライン矯正にかかる治療期間は、個々の歯並びの状態によって異なりますが、一般的には1年から3年程度が目安とされています。軽度の歯並びの乱れであれば6か月から1年程度で終わることもありますが、複雑な症例では3年以上かかる場合もあります。

治療期間には、矯正装置を使って歯を動かす「矯正期間」と、その後の「保定期間」が含まれています。矯正期間中は、歯を少しずつ移動させ、理想的な位置に導きます。その後の保定期間では、リテーナーと呼ばれる保定装置を使用し、移動した歯を新しい位置に安定させます。

 

2. インビザライン矯正の治療の流れ

インビザライン治療は、以下のような流れで進行します。

➀初診カウンセリング・診査

まず、患者様は歯科医院で初診カウンセリングを受けます。ここでは、患者様の歯並びのお悩みや治療に関するご希望なども伺った上で、歯科医師が口腔内の検査を行い、歯並びや噛み合わせの状態を確認します。

②精密検査

患者様の口腔内の写真やレントゲン写真の撮影、3Dスキャンによる撮影などを行い、治療計画を作成するために必要なデータを集めます。

③診断・治療計画の作成

精密検査で集めたデータをもとに、歯科医師が診断を行い、患者様専用の治療計画が作成されます。また、3Dシミュレーションを用いて治療後の歯並びの予測を確認することができます。

④マウスピースの作製

治療計画に基づき、患者様専用の透明なマウスピースが製作されます。このマウスピースは、患者様の歯にフィットするように設計されています。

⑤マウスピースの装着

マウスピースが作製されたら、歯科医院でマウスピースを受け取り、装着を開始します。通常、1つのマウスピースは1〜2週間ごとに交換します。

⑥定期的な通院

治療期間中は、定期的に歯科医院で治療の進捗を確認します。必要に応じて治療計画が調整されます。

⑦保定期間

計画通り歯が理想の位置に移動したら、マウスピースを外します。その後は、保定装置(リテーナー)を使用して歯の位置を維持します。これにより、整えた歯並びを守ることができます。

 

3. インビザライン矯正の治療期間に影響を与える要因

インビザライン治療の期間は、患者様の歯並びや生活習慣、その他の要因によって異なります。
ここでは、治療期間に大きく関わる主なポイントについて詳しく説明します。

➀歯をどれだけ動かす必要があるか

軽度の歯並びの乱れであれば短期間で治療が完了しますが、重度の乱れや噛み合わせの問題がある場合は、より長い治療期間が必要です。

➁マウスピース装着時間

患者様がどれだけしっかりとマウスピースを装着できているかが、治療の進み具合に直結します。アライナーは1日20時間の装着が必要です。装着時間が短いと、治療が遅れる可能性があります。

③年齢と骨の状態

年齢が若いほど歯の動きが早い傾向にあり、治療期間が短くなることがあります。成人の場合でも矯正は可能ですが、骨の硬さなどの影響で若干長めの期間がかかることがあります。

④マウスピースの交換頻度

インビザライン矯正では、マウスピースの装着時間(1日20時間)が守れている場合は、マウスピースを1〜2週間ごとに交換します。このペースを守ることで、治療が順調に進みますが、交換のタイミングを守らないと治療が遅れることがあります。

⑤定期的な診察や指示通りのケアができているか

定期的な診察や、指示通りのケアを行うことが治療の成功には不可欠です。マウスピースの適切な取り扱いや口腔内の清潔保持が、治療期間を短縮するための重要な要素となります。

 

4. 保定期間と矯正治療を長引かせないための工夫

マウスピースの装着が終わった後も、保定期間が非常に重要です。

保定期間とは

インビザライン治療が終了した後は、「保定期間」があります。
この期間は歯の位置を安定させ、後戻りを防ぐために非常に大切な期間でもあり、保定装置(リテーナー)を使用することで、歯が元の位置に戻らないようにしっかりとサポートします。
矯正期間が終わったら終了ではなく、矯正治療が終わった後もしっかりと保定装置をつけて美しい歯並びの状態を維持しましょう。
 

矯正治療をスムーズに進めるために

以下のポイントに注意することが重要です。

①定期的な通院を欠かさない

治療の進行具合をチェックし、必要に応じて調整を行うことが治療期間短縮につながります。

➁マウスピースの装着時間を守る

指定された装着時間をしっかり守ることで、計画通りに歯が動き、治療を効率的に進めることができます。

➂口腔内の清潔を保つ

矯正中は歯に汚れがつきやすいため、適切な口腔ケアを行うことで、むし歯や歯周病を防ぎ、治療の中断を防ぎます。

④食生活に注意する

インビザライン矯正の場合、食事中はマウスピースを外すため、直接の破損リスクはありませんが、食後にしっかり歯磨きを行い、マウスピース装着時の清潔さを保つことが重要です。
 
インビザライン矯正の治療期間は、個々の症例により異なりますが、1年から2年程度が一般的です。治療期間を短縮し、スムーズに治療を進めるためには、患者様自身の協力も重要です。マウスピースの装着時間を守り、定期的な診察を受け、適切な口腔ケアを行うことで、理想の歯並びを手に入れることができます。
 
フジタデンタルクリニックでは、患者様一人ひとりのニーズに応じた治療計画を立て、丁寧にサポートしています。インビザライン治療を検討されている方は、どんなことでも気兼ねなくご相談ください。
 

監修:フジタデンタルクリニック
院長 藤田晃大